2016年03月17日

赤土流出事故の報告

赤土流出事故の報告

2月12日、与那国島での集中豪雨の影響により自衛隊基地建設現場から大量の赤土流出事故が発生しました。

事故の調査報告と対策を依頼していたのですが、

本日やっと沖縄防衛局与那国連絡所より回答をいただきました。(例により口頭にて)

・なぜ、事故が起こったのか?
理由
昨年4月19日にも大量の流出事故があったが(1時間に130mm1日で250mm)
2月12日は1日の降水量が280mmというさらに多量の雨が降ったためあふれ出た。
濁水処理機を増設したりして、沖縄県の条例に沿った対応を尽くしたがそれを上回る降雨量であった。

対策
沈砂池に土嚢を積み上げて容量を増やす。

説明に対する私たちの意見と要望
・2月12日の降水量は記録的にはさほど多いものではない。(気象庁データ検索より)これくらいの雨は大型台風が接近すれば、降る量である。
・沈砂池に溜まった赤土を適時排出しているか?土嚢を積んだ状況はどういうものか、立ち入り視察させてほしい。
・長雨が降っただけで流出事故を起こしている状況の中(建設工事中でもある)部隊配備を強行するのは拙速ではないか?
・県の設定基準があまいから事故が起きるというなら国から是正の要請をするべきである。(事故を起こしたのは防衛省ですよ)
・沖縄県環境課が立ち入り調査を行い条例違反はなかったと判断した。その担当者は?
・施工業者の流出防止条例に係る管理者からも説明を受けたい。


再び回答を待つことになりました。

事故調査の報告がひと月経ってからというのも、いかに赤土流出による環境破壊を軽んじて考えているかと、残念に思います。

ついでに、来年度予算の内訳をはじめいろいろと聞きました。
ヘリポートは造らないか。
久部良集落と比川集落に建設する官舎の予定地は。
火薬庫の中にはどのような物が保管されるのか。
陸上グラウンドは町民も利用できるのか。
部隊が配備された後、自衛隊に関する意見や相談はどこに持っていけばいいのか。
レーダー施設はいつ、稼働するのか。
ETC

沖縄防衛局協力確保専門官 長浜 功氏 に対応していただきました。

物腰の柔らかいいい人なんです。ちょっと頼りないところもありますが(笑)









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Posted by 与那国イソバの会 at 23:05│Comments(1)自衛隊基地沖縄防衛局
この記事へのコメント
沖縄防衛庁からのイソバ会への質問の回答はいつも口頭ですね。

其れって、その場限りの処理で済まそうという魂胆ではないでしょうか? そして、後で何かが起きた時のための責任逃れのためかもしれません。あるいは、イソバ会の質問を軽くあしらっているのかもしれませんね。質問に対しての回答をきちんと文章で残しておくことをお勧め。
それは、担当者が変わった時にも問題解決に役にたつ。

私の経験から言えること、それは、公務員の一番嫌う、恐れるのは
”ミス”、ぜったに自分が間違っていてもそのミスを認めない。
文章で残すと記録が残るので口頭で対応するかな?


人間は自分の都合によって意図も簡単に物事を忘れる。
よって、くどいようですが、きちんとした回答は文章によって残すべき。そうでありませんと、その時はいいのですが、後になって言った、
言わなかったで物事が処理されかねないことに対して危惧する。

とはあれ、防衛庁が回答どうりにきちんと行動でしめし、目にみえる、あるいは、感じられる形で結果がでればそれにこしたことはない。

余談ですが、フランス、ベルギーでまたテロ事件発生。公共の場(空港、地下鉄)でのそのような自爆テロ事件、罪のない市民が巻き込まれつことに怒りを覚えます。悲しくなります。なぜ、そういうことが起きるのでしょうか? 世界各地で失業、貧困、教育を受けられない将来への希望、夢が持てない若者たちのそのような行動、宗教も背景にあると
思いますが、日本の若者たちがそのような行動に走らないことを祈るのみ。政府は将来国を背負ってゆく若者たちに手厚く国家予算を使うべし。東北被災地の方々が元の生活に戻れるように最大限の努力、予算と
使うべし。オリンピックだの、自衛隊配備などで浮かれている時間は
ない! 

テロ事件で亡くなられました方々の冥福をお祈りいたします。また、けが人の中には日本人も含まれているということです。
今までは戦争は国対国でしたが、戦争の形が変わってきている。
どこに潜んでいるかしれない敵を相手に自分の身を守らなければならない状況でどうやって安心、安全な日常生活がおくれるのか?

遠い異国で起きていることも、インターネットの登場で瞬時にして情報が得られる。ニュースが流れる。それゆえに、暗いテロ事件、殺人事件、人間の命がいとも簡単に奪われていう現状に耐えられない。憂鬱な気分になる。そのうち、自分の心の中で人間が命を奪われることにたいして麻痺するのではないか、と。

結びに、たとえ自衛隊配備が完了しても、自衛隊配備は反対は反対。
その意思を伝え、行動で示すこと、そういう島民の存在を彼らが知ることで彼らも緊張感が生まれる。ものごとを簡単に、一方的には処理できないはず。

自分の思っていることをきちんと意思表示のできる島民でいましょう!
Posted by 見守る人見守る人 at 2016年03月23日 20:22
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