2018年10月25日

議長がきまらない 

議長がきまらない 
議長がきまらない その②
議会が大変なときですが、80mの断崖を下って立神岩を見上げてきました。

(4) 選挙結果に見る町運営への不満

2013年の町長選挙
 有権者1128 投票率95.4%
 外間(現町長)553 崎原506 無効18

2017年の町長選挙
 有権者1343 投票率92.93%
 外間609 糸数581 無効58

2016年に自衛隊員約160名+家族93名が住民になりました。

 この4年間の有権者増220は、 
 大半は自衛隊関連の有権者です。
 外間陣営の票の延びは56
 自衛隊誘致に奔走した陣営としては、期待した票の伸びではありませんでした。  
 無効票の扱いを含めて、辛うじて現町政を維持したというのが実態ではないでしょうか。

2014年の町議員選挙
 有権者1119 投票率97.05%
 与党583 3名 野党493 3名
 議長は与党から選出
 採決時は与党2対野党3

2018年の町議員選挙
 有権者1329 投票率94.80%
 与党638 5名 野党611 5名
 議長決まらず(10月24日現在)

 4年前で583票なので有権者の増加を加えれば、
 与党当選者6名が可能であり、議長を取り、採決時に5対4で町運営を独占できるはずでした。
 有権者1100名ほどの島に、200票ほどの自衛隊票は、
 しのぎを削ってきた町政に大きなダメージを与えています。
 町政への不満や批判票が広がっているにも関わらず、町運営が変わらないということです。
 
 町長陣営がこれからの4年間を見たとき、町政継続への危機感があるのは当然です。
 前回は与野党同数でも与党から議長を出しました。
 今回は同じ与野党同数でありながら、異常なまでに拒んでいます。
 それほど、現町政の維持が厳しい事態になることに危機感をもっているのです。 
  
(5) 防衛省関連資金の不透明さ

 いま南西諸島では、自衛隊基地の新設、拡大が急ピッチで行われています。
 沖縄が「祖国復帰」以後、初となる新設の自衛隊基地が2年前に与那国島に開設されました。
 新しい施設も拡張しています。
 一昨日、種子島では、演習場以外で初となる日米共同軍事演習が実施されました。
 水陸機動団(日本版海兵隊)も初めて参加しました。
 町長の一存で演習が承認され、住民の知らないうちに始まりました。

 日本の一番西にあって、大陸にもっとも近い軍事基地をもった与那国島でも、
 日米共同軍事演習が行われるのではないかと危機感があります。
 また自衛隊基地が開設されたことで、さまざまなインフラ整備が進められています。
 防衛省関連のおカネを中心に、島の規模から見れば莫大な資金が流れているのです。
 これら資金の流れ着く先をめぐり、不透明さが増しています。

 “年収総合情報サイト“を見ると、与那国町民の平均年収の推移が掲載されています。
 
 2015年度までは250万円ほどで横ばい
 2016年度は270万円
 それが
 2017年度は320万円に急増しています。
 
 全国市町村ランキングを見ると
 2016年度までは1200番代
 2017年度は293位、県内3位に急上昇
 
 課税所得で見ると、
 2016年度では11~14億円
 2017年度は一気に22億円に急上昇

 2016年度に自衛隊基地が開設された頃から、
 与那国町民は全国何処にもない異常さで「豊かな」町民になったというデータです。
 しかし、仕事を求めて島を出ていく方が少なくありません。
 このデータと現実との大き過ぎるギャップはどこから生まれるのか
 議会の機能を育てなければなりません。
 
(6) 議会の機能を守り、育てるチャンスに

 町長や行政に対するチェック機能が、これからますます重要になります。
 今回の異常な議会状況は、「ドタバタ劇」として見る」事態ではありません。
 住民の思いが反映する町運営を進めるために、議会のチェック機能を弱めることはできません。
 与野党議員同数の場合は議長は与党から出すことが大原則です。
 この「決め方」に沿って事態が動くことを求めます。

 同時に、「ドタバタ劇」がおこっている背景について 
 住民が議員と共に意見交換する場をつくり
 その内容を島内外に発信するチャンスに変えることが大切ではないでしょうか。


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Posted by 与那国イソバの会 at 19:36│Comments(0)与那国町議会
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